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〈コラム No.35〉『場の空気』を作れる人が最強なのはなぜか?

「新妻さん、やっぱりいつの時代も、『場の空気』を作れる人が最強ですね。自分はどうも、のまれがちで・・」先日、コンサルタント仲間と一杯やっていた時にでた話です。

 

こういうと、カリスマ性やリーダーシップを持つことで「場を支配」していくようなことをイメージされるかもしれません。

 

しかし、ここで重要なのは、経営者として、市場や職場といった「場づくり」をどのようにしていくべきか?というお話です。

 

ではそもそも「場」とはなんでしょうか?

 

それはズバリ「状況」のことです。

 

状況とは”場響”であり、つまり「場に響く周波数」のことです。

 

これこそが場の「良し悪し」を決定づけている。これはコトバ遊びでもなんでもありません。

 

つまり、あなたが経営者である以上、場の「響き」を適切に作り出す(鳴らす)仕組みを理解することができれば、それこそが社長としての最も重要な場づくりをしたと言えるのです。

 

社長の持っているべき「視座」とは?

スピリチュアルな「力場」の観点から申し上げれば、あなたが最高の響き(周波数)を、あなたの会社にセッティングできれば、自ずと会社は伸びていく、というわけです。

 

しかも上手くできれば社員教育の手間(時間)と費用さえ抑えることができるでしょう。

 

ところで、会社経営には、この「場づくり」という考えと並行して
・「社員育成」
・「社長自身の成長」
という考え方が重要になってきます。

 

これらに取り組む順序と必要性を正しく認識していることが大切になります。

 

結論から言えば、「場づくり」「社員育成」「社長自身の成長」で最も優先するべきは「社長自身の成長」に他なりません。

 

こう言うと、「当たり前ですよ!」と思われるかもしれませんが、

 

今回の「場の空気」という観点から、深掘りしていくと「社長自身という場」をみずから如何に作っていけているか、という視点こそが改めて重要ということが見えてきます。

 

スピリチュアルな世界ではよく「場」のことを、「オーラ」や「マグネティックフィールド」と呼ばれる磁力として表現したりしますが、要は「社長」という存在が「どんな性質の場」となっているのか?ということです。

 

自分自身の存在力としての”場性”を一番に考える必要があります。

 

そもそも、社長は「社会が持っている場がどう変化するか」対応力を持って、次の“どのような場”が喜ばれるか、これが予見できることが大変重要だということはすでにご解説した通りです。

 

つまりは、社長の意識は常に時代に則しながら進化している必要があるのです。

 

対して、世の中の大半の人間は、誤解を恐れず申し上げれば、多少”日和見的な生き方”に自然と落ち着くと言えるでしょう。

 

社会の空気感に簡単になびく、というと言い方が悪いですが、状況(場響)が変わると、それによって簡単に影響を受けて翻弄されてしまうのです。

 

その性質によって「流行」や、「大衆のうねり」というものが起きていくのです。

 

ところが社長が日和見的に生きていては、この大衆の持っているうねりを敏感に察知することができなくなってしまいます。

 

経営者は俯瞰した視座によって、市場に対して最適な「場」を提供していくことが基本的な姿勢となっているわけです。

 

勝てる”秩序”を作り出す

さて、そうすると、第一優先は「社長自身の成長」という意味での「個人的な場づくり」であり、次が、求められる場をセッティングするという意味での会社としての「職場づくり」であることがわかります。

 

では、最後の「社員教育」とはこの順序でいくとどうなるのでしょうか。

 

答えは実にシンプルです。社長という「存在の場」、職場としての場ができていれば、社員は勝手に成長することができるのです。

 

先程も申しました通り、世の中の大半の人は経営者のような俯瞰視は立場上持っている必要性が少なく、日和見的な生き方に自然と落ち着きやすい傾向があります。

 

そういった見えている範囲の差異によって、状況への理解度も異なっていきます。

 

つまりは、明確な理由のある離職でさえ、当人は「運が悪かった」と結論づけているケースさえあるのです。反対に「場が良い」と感じさえすれば、機嫌よく、どんどん能力を発揮してくれるようになるのです。

 

社長は「いい場を作りたい」
「そのためにどんな社員教育をするべきか」
「自発的に働いてくれるためには何が必要なんだろう?」
「学んでもらう必要がある」
と考える方が多くいらっしゃいます。

 

しかし、良くしようと思っていても社員側からすれば「また研修の日が増えた、めんどくさいな」などと思っていたりするのです。「こんなことやっても意味ないのに・・」とさえ思っていることもあります。

 

双方の思いが全く噛み合っていないのです。

 

「働きやすい会社ならもっとやる気も出るのにな」という社員側の声の裏には、「自分からここを良い環境にしよう」という自発性よりも「自分にとって良い場所(環境)にいたい」という欲求が優っていることがわかります。

 

つまりは、「いい場を作りたい」という自発的な思いを持つのが経営者ですが、社員は「いい場所に入りたい」という思いが、より強いわけです。そういった考え方自体が、雇われるという生き方につながっているとも言えます。

 

願望として、「自分にとっていい場所にいたい」このニーズは、永遠になくなることがないでしょう。だからこそ「いい場所」を作り、提供することができる能力が社長さんには必須です。

 

あなたが発展性を多くの人に感じさせる「秩序高い場」を作ることができれば、もうそれだけで需要を得ることができる。つまり「勝ち」なのです。

 

まとめ「あなたの場への響き」を考える

「場を制する力」を身につける、ということが、人間として成長しているという意味でもあるのです。

 

冒頭でも申しましたとおり、この場を制する力とはカリスマ性やリーダーシップ、力によるものではありません。

 

ここで必要なのは「秩序」を作り出す能力、ということです。強制するよりも「自然と会社のために働きたくなる」秩序ある「響き」を社内に作り出す社長になる。

 

状況とは”場響”でした。

 

あなたはどのような響きを場にもたらしているでしょうか?「場の周波数」を変えることができれば、あなたの状況はいくらでも好転していきます。

 

「状況を変えたい、よくしたい」という人は大勢います。そうして行動することにも懸命な人々も多くいらっしゃいます。

 

具体的な問題解決も重要ですが、いくらやっても変わらないという場合には、社長としての「あなた自身の響き」を根本的なスピリチュアル視点から考えてみる必要性があるでしょう。

 

あなたはこれからどんな場を作っていきたいですか?それに必要な響きを作り出す具体策を、あなたは持っておられますか?

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