〈コラム No.19〉2023年は期待ではなく、希望を持って進もう

「新妻さん！2023年には期待しているんです。年末の振り返りもしっかりできましたし、瞑想の力を感じています。このままいけば来年はもっと良くなれそうです！ありがとうございます！」

年末にクライアントのKさんから頂いたうれしいお言葉です。「来年は期待できる、イケそうだ！」という気持ちは非常に心強いものです。

心底良かったと思いつつも引っかかるのはこの「期待」というフレーズ……。つい使ってしまいがちですが、実は注意が必要です。どこに注意が必要かと申しますと、ズバリ「期待」はあなたの行動を打算的にしてしまう力があるから。

つまり、シンクロニシティのリズムを崩してしまう。このシンクロニシティのリズムを崩してしまえば最後、あなたと環境との調和は乱れ、調子の良かった方も「あれ、こんなはずじゃなかったのに…上手くいかなくなってきたかも…」となってしまいます。

大体、2月くらいには新年のエネルギーを活かしきれず失速・・というのが一般的でしょう。

もう少し詳しく「期待」という性質について見ていきます。

「期待」というエネルギーはあなたの「知っている世界」が予測する「こうなったらいいな♪」のワールドのことです。このあなたの内側のワールドには、あなたの去年までの既存パターンしかありません。

一目瞭然ですが、この通り新年への「期待」のエネルギーは避けるべきなのです。

では、新年に掲げた「新しい目標」を達成していくためにはどうしたらいいのでしょうか？ズバリ、「期待」ではなく、「希望」を持つ。

希望を持っているとシンクロニシティの発動に結びつきます。

「こうなってくれるはずだ」と無意識的に期待してしまうところを「希望」を持って「明るく生きる」ことにシフトするのです。

ですが、よくよく考えてみると、それができないから人間苦労するのです。「新妻さん！希望を持って明るく生きる、なんてそんなの無理です…できたらとっくにやってるんですから」という声が聞こえてきそうです。

ですが本来、どんな劣悪な環境であっても「希望」は持ち直すことができる。このつよさを人間は機能として備えているのです。

むしろ「希望を持って明るく生きる」ということが難しく感じられるときというのは、デトックスするべき領域があなたの中に多いというサインです。

「希望には浮力があり、人間はこの力を本来持っている」
つまり、「純粋な明るさを持って日々を生きる」ということができる人間は、それだけで大きなパワーを有しているということ。

あなたに「その力」があるかどうか？ここが重要なポイントなわけです。

もし、今日からの365日、2023年のどこかのタイミングで、あなたの期待が裏切られたとしたら「絶望」するのではなく、「希望」の周りにこびりついていた「期待という毒素」がデトックスされたのだと考えてみましょう。

人は不運が重なると「運命に裏切られた」とよく言いますが、実際にはそうではありません。あなたを裏切るのは「運命」ではなく、あなたが作り出した「期待」というイメージ。つまり、運命はあなたを裏切ることは決してありません。

どんなにあなたが「期待」に裏切られようと、「運命」というのは常にあなたにとって最高・最善の方向に進むように方向付けています。つまり運命はあなたにとって最大の味方なのです。

そうして良い意味で毎日の過ごし方から、過度に結果を求める気持ちが減少すると、いよいよあなたの「本当の道」が希望に満ち溢れながらスタートしていきます。

「希望を持って明るく生きる」ということを実践すると、更にあなたの中にある自発性が大いに刺激されて発揮されるようになります。それはつまり、「宇宙とあなたの行動のリズム」が徐々に連動し、シンクロニシティが連発されてくるということ。

あなたが環境と調和して、シンクロニシティの中を生きられる時間が長ければ長いほど、楽しいこともサプライズも増えていきます。サプライズには「想像していなかったこと」という意味が含まれていることはあなたもご存知でしょう。

2023年全体に向かって、今どんなエネルギーを向けていらっしゃるでしょうか。期待から希望へのシフトはできているでしょうか。

環境に振り回されず、いつも希望を持って生きるだけの「エネルギーの器」をあなた自身はお持ちでしょうか？

良き一年になるよう、応援しております。