「新妻さん、今回の3ヶ月の瞑想が終わったタイミングでバッハの“マタイ受難曲”のコンサートを聴きに行ってきました。非常に感動しました!」
そう話してくれたのは飲食系コンサルタントとして業界で長年ご活躍されているEさんです。
Eさんとは2年ほどのお付き合いですが、最初にお会いした時に持ちかけられたご相談が「なぜか、どんな企業に入って仕事をしていても部下となった人間から数ヶ月経つと反発にあうようになってしまいます…どうしたら良いのでしょう」ということでした。
いかがでしょう?読者のみなさんは登場する人間も、環境も違うはずなのに、なぜか毎回同じような状況を繰り返すことになってしまう、、そんなエンドレスリピートのご経験はございませんか?
そこでEさんには早速、当社でご案内している”意識構造の指標”をもとに、瞑想による自己改革に取り組んでいただきました。結果、3ヶ月後にはもう以前のような状況を繰り返すことがなくなり、これまでよりもずっとスムーズに仕事をすることができるようになられました。
「『いつパワハラで訴えられるか、、』とビクビクすることがなくなり、胸を撫で下ろしています」というのはEさんの正直なご感想です。
Eさんに取り組んでいただいたことは複合的にいつくもの要素があります。今回はこの中の一つをご紹介します。それは「今気がかりな、その関係者に自分自身を見る」という瞑想です。
この“自分自身を他者に見る”という特殊な注意力の用い方は、多くの人々が自他を分離させて考えるのが当たり前な現代社会ではとても難しい取り組みです。
しかし、さすがは売れっ子コンサルタント。一度やると決めたからには本気度が違いました。
私が指示した通りに毎日、該当の関係者との間に感じた微細なことを入念に掬い上げ(※分析ではありません)ていきました。
そして徐々に、Eさんご自身がその方に対して「まさに自分自身と接している」という体感をダイレクトに得られるようになっていきました。
その結果、関係の改善はもちろんのこと、Eさんが主体となって進めていたプロジェクトも成功することができました。
ですが、実際にはプロジェクト自体は何度も成功させてきたEさんにとっては、むしろ企画の成功の嬉しさよりも、全体の調和を保ったまま結果を出すことができたとに大きな充実感を感じられているご様子でした。
「他人の欠点ばかり目につく、、」とは昔からよく言われてきたことです。ですが、そういった心の傾向に対して抗い「他者に自分自身を見る」というアプローチを体系化された順序に則って行なっていったことが功を奏しました。
人間の注意力が「他者に自分自身を見る」ように変化した時、私たちは真の意味で、現在ご縁ある関係者の方々と関わり合いを持つことができるようになります。その結果として必然的にビジネスも成功していくことになるのです。
物事の本質は実際にはとてもシンプルなものです。社長が自分自身に取り組むだけで、組織の全員が幸せに仕事をすることができるようになります。社長が自分改革に着手するだけで、その存在力が現実を変えます。
Eさんは自分自身が招いた“難局”に対して逃げることなく、受け入れ難きを受け入れ、そしてその先にあるものを手にされました。そんな体験をされたEさんだからこそ、マタイの受難曲は染み入ったようでした。
あなたは一人の経営者として成功にふさわしい“一流の注意力”を育てていくことに取り組まれていますか?
御社のビジネス繁盛の起点は、社長のまなざしにあります。