実例コラム

〈コラム No.30〉あなたの「存在力」はAIから試される

「新妻さんは、流行りのAIに関してどんな風にお考えですか?どんどんテクノロジーが進歩しているのはわかりますし、われわれ経営者にとっては効率化できる業務も増えるのでいいところもあると思うんですけどね」

 

週末に一杯やっていたときにコンサルタント仲間から質問された内容です。

 

だいぶ暖かくもなり、経済が活性化してくる時期。冬の間にじっくりと準備を整えていた方ほど、まさにここから今季のビジネスを芽吹かせていく、勢いに乗せていくタイミングといったところでしょう。

 

特に3月21日の6時25分は春分点であり、これは「宇宙元旦」ともいわれるもの。波動が急激に高くなる一年のうちでもとても重要なタイミングです。

 

「さあ春だ!」「ここから夏に向けて頑張っていこう」「年度末で締め切りに追われている」と、さまざまなことにワッーと、盛り上がっていく時期なだけあって、ここで注意しなければいけないポイントがあります。

 

去年この時期は「ロシア・ウクライナ戦争」、一昨年なら「ワクチン」、さらにその前は「緊急事態宣言の発令」でした。

 

そして今年は「AI」。一見すると違うようですが、実は毎年同じように「旬な話題」にひっきりなしに盛り上がっている時期。

 

これは毎年何かに「から騒ぎ」しているだけでは?という捉え方もできるというお話です。

 

賢い人々の水面下での動き

もちろんビジネスに従事する人間であれば、いち早く情報を手に入れ、時代を理解するように努めていくのは、当然のことと言えるでしょう。

 

ですが、表では一切話題に上らないところで、実は物事の本質、とも言えるべく事柄に虎視眈々と取り組んでいる人々もいます。

 

誤解を恐れずにいうならば、「物事の本質」に着手するよりも、流行り廃りの話題に乗っている方が明らかに楽とは言わざるを得ません。

 

人間は基本的な欲求として、「ラクをしたい」「考えたくない」「誰かに頼りたい」という思いが常にあるものです。

 

もちろん事業を大きくするために効率化を図ることは重要です。そのために最新のテクノロジーの導入を検討することは大いに価値があるでしょう。

 

ですが、ビジネスを合理化するという側面を追求しつつも、「根本的な課題」として自分自身に決して「ラクをさせない」という選択を、経営者やエグゼクティブは持っていなければいけません。

 

しっかりと自分自身の軸・指針が鋭く起立するよう常に「節制する」ことは、経営者としての重要な姿勢ということです。

 

なぜならば、これからのリーダーは人間にも、AIにも、指示を出していくことになるからです。

 

「それぞれに的確な指示が出せるか」は、今まで以上に「より人間らしく考え」、「相手の想い」を汲み取ったり、新たな問いを発想したりしていくことが極めて重要なのです。

 

至極当然の話ですが、「テクノロジーの進化」というのは基本設計として、人間がこれまで以上にラクをできるように開発されていっています。

 

鉄道はラクに移動できるように、鉄砲はラクに殺せるように、水道はラクに水が手に入るように・・と、すべてが「ラクをしたい」という人間の根源的欲求に基づいています。

 

それが「思考」にまで及んでくる…というのが、この時代のAIの登場が意味していることです。

 

交通網の発達で足腰が弱くなっていったように、これからの人類はAIの発達で全体的な規模で言えば、思考力、知性は衰退していくということは予想がつくわけです。

 

「私の代わりにあなた(AI)が考えておいて」が常識的になれば、難しいことは考えられない、要約されたものしか受け付けない、あとはAIにおまかせ、という怠惰なサイクルが凄まじい勢いで加速していくことでしょう。

 

気がついたらAIに魂を売り渡していた・・・

 

なんてことは、今後、映画の中のだけのお話とはいかない。多くの人と同じように「考えることを放棄」してしまえば、あなたもそうなってしまうことは充分にあり得るのです。

 

AIを用いることの代償を知っているか

一方、これまでの名経営者の中には、極めて心配性であったために業界でシェアNo.1となっても決して胡座をかくことのない者も多く存在しました。

 

常に「もしも」のことを想定し、新しいアイディアやサービス向上のための思考を緩めなかった人々です。これは、地位を勝ち取り、十分な資金や時間を手にしても尚、その余剰分のエネルギーをさらに思考に、ビジネスに、と注ぎ続けていたということです。

 

まさに「人生そのものの進化」に取り組めた人々のあり方といえます。

 

彼らのように、何をテクノロジーに肩代わりさせ、肩代わりさせた代わりに「人間として」さらにどこに注力すべきか?をあなたは個人的に見つけ出さなければならない段階にきています。

 

それができれば、高まっていくテクノロジーのパワーをあなた自身のためにより良い形で利用していくことができるのです。

 

結論です。

「テクノロジーの進化」と「人間自体の進化」は全くの別物。むしろ私たちは今後、「AIに試されて」いくことになる。

 

その渦中において、あなたの「存在力自体」を戦略的に高めていくことが相対的な課題となっていくのです。普遍的な影響力とは、こうして手にすることができるのです。

 

あなたは毎年、自分の人間としての水準が上がっていると感じられていますか?

 

自分の「存在力」が事業、プライベート、これからのことすべてを左右する基軸となっていることを、どこまで自覚されているでしょうか?

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