コラム

第10回 ハートのリズムに親しむことから

 

ざっくりポイント

✔︎「社会的リズム」と「宇宙的リズム」がある。
✔︎どちらをどのように選ぶかのセンスが問われている。
✔︎宇宙的リズムに親しむ第一歩は自身の心臓の鼓動を感じていくことから。

 

リズムが整っていると人はくつろぐことができます。

逆にリズムが不揃いだと心地よさを感じることができず、パフォーマンスは低下します。

「リズムをつかむ感覚」の話です。

リズムにはさまざまな次元とタイプがあります。心臓の鼓動、呼吸、朝と夜、四季、このあたりは一般的なリズム感として周期性を感じ取りやすい(自覚・体感しやすい)タイプです。

この他にも26,000年ごとに地球の地軸が一周する広大なリズム、細胞内の分子やさらに細かい素粒子が振動する微細なリズムなど、我々が知覚し難いタイプのリズムもあります。

しかし今挙げたリズムとは別に、人工的な「社会的リズム」が私たちの日常には存在しています。この「社会的リズム」と本来の自然な「コズミックリズム」との乖離がさまざまな諸問題をつくりだしている根本原因の一つです。

どのタイプのリズムに自分は合わせて生きているか?ということになるのですが、大抵の場合、サラリーマンなら勤め先の会社のリズムであったり、都心で働く人なら山手線のダイヤのようなリズム感であったりします。自分の人生のメインが「社会的リズム」の重心で固定されこのリズムから外れられない生き方をしている方が多いです。

すると本来のコズミックリズムからのズレた分だけ、その個体(個人、組織、国家を問わずどれも)は全体性から切り離された状態に陥るので破綻しやすくなります。別の言い方をすれば、張りぼてのような危うい印象をその個体はつくりだします。

組織内部にいる人間のうち、どのくらいの人が「危うさ」を感じ取るかは、その組織のリズムが大元のコズミックリズムとどれだけのズレがあるか?や、それぞれの感度にもよります。ただしズレた状態の人口的なリズムであっても、その状態を維持しようとする「その範囲内のみ有効な正義や道徳観」があり、それから抜けることで時に犯罪者扱いされてしまうことさえあります。

私は国内外で多くの組織やチームを見てきましたが、いつも注意して見てきたのはその組織が一体どのタイプのリズムにコミットしながら活動しているのか?ということです。なぜならその集団がコミットしているリズムやそれに伴った「言葉の配列パターン(癖)」が分かってくると、彼らが愛しているリズム(逆に言えば囚われているリズム)から見て逆の裏のリズムをつかみ、真に必要な情報を適切に伝えることが可能となるからです。

ところで、もし仮にその組織がもともと愛しているリズム、言葉運び、これらを完璧に真似することができれば、それは共振の原理からその組織に所属することが可能となります。しかし、それはあくまで組織に「所属したい人間」が取り組むべきことです。

私のクライアント組織に対しての関係性は言うまでもなく「所属」ではなく「進化・繁栄の結果」をつくりだす為の「より優れた仕組み構築」のアドバイザーです。ですから指導するのは彼らがあまり用いない言葉や、普段合わせてこなかったリズム、周期性への合わせ方です。これは「盲点に着手する」ということです。

 「個体」として存在しているあらゆる存在はその方向性と存在形態から「盲点」が必ずできます。個体化している時点で「盲目的な認識」からは逃れられないのですが、これを自覚して「無知の知」の水準に至っているトップが存在する集団は変化が非常に早いです。これまでのリズムから新しいリズムへのシフトも迅速に行いますし、新しい言語(外国語ということではない)に対してもなぜその言い回しが用いられているのかを洞察する速度が違います。

盲点に関して、通常、人は自分の興味関心のある分野のど真ん中にきた情報はしっかりと受け取ることができます。ですが、それはつまり「受け取り慣れている」「もう十分に自分の中に定着している視点、情報」だからです。

ところが本当の意味で、真に自分のステージを引き上げてくれる情報はほとんどの場合、「本人にとっての盲点」に存在しています。この盲点を視覚化し自分の人生に適用するためには「全くピンとこない言葉」や「普段なら全く重要視してこなかった周期性」を積極的に活用していく姿勢、つまり「無知の知の自覚」が必要です。全体性の回復、という観点からも、これ以上に爆発的な成長を促す起爆剤になるものはありません。

だから私がクライアント企業やプライベートセッションでいつも伝えるのは彼らがつかんで離そうとしてこなかったリズムから逆算された「裏のリズムの取り方」や「裏の言語選び方」なのです。(いつも側にあったが本人が採用ぜず除外してきたリズム)

見逃していたリズムを取り戻し、全体性を回復することはそのままコズミックリズムへ回帰していくことです。しかし同時に、社会的リズムとの共振ポイントをその都度検証していく、ということもまた大切です。コズミックリズムにしろ、社会的リズムにしろ、リズム自体は「流動」しており、一つのところに留まることはないからです。周期性は全く同じ所をグルグル回る、と言うことではなく、あくまで螺旋、スパイラル状が基本形です。

自分の心臓の鼓動、会社の事業、星々の運行などの3つ以上の次元でリズムがそろい、互いに同期が取れた共鳴関係が構築されると、その波及効果は絶大なものとなります。その時人は「もっとも大きなパワーは、もっとも軽いタッチによって起きる」ということも自然に識ることになります。

ただ、いくら「軽いタッチ」と強調しても、社会的リズムにコミットしたままの重心ではそれはなかなか働くことができないので、実際には「新しいチカラ」が働くことができるよう「明け渡しに親しむ」ことから始めます。

一つ例を挙げると自身の「心臓のリズムに馴染んでいく」ことが基礎的な「明け渡し」の感覚を養う良い訓練になります。こうしてコラムを読みながらも胸に手を置いてハートのリズムを感じながら文章を読むことで、この「コラムのリズム」と、読者みなさんの「心臓のリズム」の同期が取れてきます。

よく本の内容をしっかりと入れたい、という人がいますがこれも同様に「頭」ではなく心臓に、ハートに意識を降ろしながら読んでいくことで、その情報自体があなたのハートの中で、コズミックリズムと社会的リズムの中の「ちょうど良い案配の立ち位置」を「自ら見つけ出す」ことが起きるようになります。これはハートのもつ「調和の力」ゆえのことです。

ところがこれを頭でやろうとすると、もともとインストールされていた「社会的リズム」にどのように新しい情報を加えようか?という「全てをコントロールしたい欲求」を生みやすくなります。これが「明け渡し」と真逆の発想になるので「軽いタッチ」による「リズムの真価」は発揮されなくなります。

 私たちは人生の中でさまざまなリズムと出会い、その中から意識して自由に好きなリズムを選び、乗ることのできる存在です。そしてだからこそ、企業のリーダー達は言うまでもなく、会社の誰よりも「さまざまなリズムの取捨選択」に対しての優れたセンスが求められます。

貴社は今、どんなリズムに乗り事業活動を行なっていますか?私は貴社の「より豊かな周期性の選択」を祈念してやみません。

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